通関 中国

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中国輸入の通関は要注意!EC事業者が知るべき3つのリスクと対策

「世界の工場」と呼ばれる中国。その圧倒的な商品数と価格競争力から、多くのEC事業者様が中国を主要な仕入れ先としてビジネスを展開されています。アリババやタオバオといったプラットフォームの普及により、仕入れのハードルは一昔前に比べて格段に下がりました。 しかし、手軽に仕入れができるようになった一方で、商品を日本へ輸入する際の「通関」で、思わぬトラブルに遭遇するケースが後を絶ちません。 特に中国からの輸入には、他の国とは異なる特有のリスクが存在します。知らずに進めてしまうと、「商品が税関で没収された」「予期せぬ費用と時間がかかった」といった事態に陥りかねません。 今回は、EC事業者が中国輸入の通関で特に注意すべき3つのポイントと、その対策について詳しく解説します。

ポイント1:偽物・コピー品のリスク(知的財産権の侵害)

最も注意すべきが、キャラクターの模倣品や有名ブランドのコピー品といった「知的財産権(意匠権、商標権など)を侵害する物品」です。税関では、こうした偽ブランド品などの不正品の流入を水際で食い止めるため、厳しいチェックを行っています。 事業者様ご自身に「偽物を輸入している」という認識がなくても、仕入れた商品が意匠権などを侵害していると判断されれば、商品は税関で没収され、破棄処分となります。支払った商品代金がすべて無駄になるだけでなく、悪質な場合は法的責任を問われる可能性もあります。

【対策】 仕入れ前に、商品のデザインやロゴが日本のブランドのものと酷似していないか、入念に確認することが不可欠です。少しでも怪しいと感じたら、その商品の仕入れは見送るのが賢明です。

ポイント2:法規制と必要書類の確認漏れ

中国からは、家電製品、モバイルバッテリー、子供向け玩具、食器類なども多く輸入されます。これらの特定の商品には、日本の法律で定められた安全基準を満たしていることを証明する、特別な許可や書類が必要となります。

電気用品安全法(PSEマーク):コンセントに接続する家電やモバイルバッテリーなど。
消費生活用製品安全法(PSCマーク):乳幼児用ベッド、ライター、レーザーポインターなど。
食品衛生法:口に直接触れる食器やカトラリー、乳幼児用玩具など。
これらの証明書やマークがない商品は、絶対に輸入許可が下りません。
「安いから」という理由だけで安易に仕入れ、通関で全てストップしてしまうケースは非常に多いです。

【対策】 商品を仕入れる前に、その商品が日本の法律で規制対象になっていないか必ず確認しましょう。規制対象の場合は、中国の製造元やサプライヤーが必要な許可や証明書を取得しているか、事前に確認し、書類を入手しておく必要があります。

ポイント3:インボイス(仕入書)の不正確な記載

サプライヤーによっては、関税を安くするため、実際の取引価格より安い金額をインボイスに記載する「過少申告(アンダーバリュー)」を提案してくることがあります。 これは完全な脱税行為です。税関の審査で発覚すれば、追徴課税はもちろん、悪質な場合は刑事罰の対象にもなり得ます。正確な取引価格を記載したインボイスの用意は、輸入者の義務です。

【対策】 サプライヤーには、必ず正確な価格を記載したインボイスを発行するよう、強く要求しましょう。もし協力が得られない場合は、そのサプライヤーとの取引自体を見直す必要があります。

複雑な中国輸入の通関は、経験豊富なパートナーと共に

これらのリスクを、事業者様ご自身がすべてチェックし、回避するのは容易ではありません。
私たちJK-LOGISTICSは、EC物流のプロフェッショナルとして、複雑でリスクの高い中国輸入の通関を、お客様に代わって安全かつスムーズに遂行します。
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