通関手続きの基本を徹底解説!スムーズな輸出入でビジネスを加速
「海外の魅力的な商品を輸入して、自社のECサイトで販売したい」 「国内で人気の自社商品を、海外のお客様にも届けたい」 ECビジネスの可能性が世界に広がる今、多くの事業者様がこのように考えていらっしゃるのではないでしょうか。しかし、海外と商品をやり取りする上で避けて通れないのが「通関手続き」です。 「手続きが複雑でよくわからない」「何だか難しそう…」といったイメージから、越境ECへの一歩を踏み出せずにいる方も少なくないかもしれません。 しかし、ご安心ください。通関手続きは、基本的な流れとポイントさえ押さえれば、決して乗り越えられない壁ではありません。むしろ、この部分をスムーズに行うことが、お客様からの信頼獲得とビジネスの成長に直結します。 この記事では、EC事業者の皆様が押さえておくべき通関手続きの基本と、スムーズに進めるための注意点について、物流のプロがやさしく解説します。
そもそも「通関」とは?
通関とは、ひとことで言えば「貨物を輸出、または輸入して良いか、税関から許可をもらうための手続き」のことです。 海外から日本へ商品を入れる(輸入)、あるいは日本から海外へ商品を出す(輸出)際には、必ずこの税関のチェックと許可が必要になります。 なぜこのような手続きが必要なのでしょうか。主な目的は2つです。
1. 安全の確保:法律で禁止されている危険物や知的財産を侵害するコピー品などが、国内に流入・流出するのを防ぎます。
2. 適正な税金の徴収:輸入される商品には、品目に応じて「関税」や「消費税」が課せられます。これらの税金を正しく国に納めるために、通関手続きは不可欠です。
この手続きを経ずに商品を輸出入しようとすると、密輸とみなされ厳しい罰則の対象となります。
通関手続きの基本的な流れ(商品を輸入する場合)
では、具体的にどのような流れで手続きは進むのでしょうか。ここでは、海外から商品を仕入れる「輸入」のケースを例にご紹介します。
ステップ1:輸入(納税)申告 まず、輸入する商品の内容を税関に申告します。具体的には、船会社や航空会社から入手した**仕入書(インボイス)や梱包明細書(パッキングリスト)**などの書類をもとに、「輸入(納税)申告書」を作成し、税関に提出します。この申告書には、品名、数量、価格、原産地などの詳細な情報を記載します。
ステップ2:税関による審査・検査 提出された申告書をもとに、税関が内容を審査します。書類だけで審査が終わることもありますが、「申告内容と実際の貨物が一致しているか」「禁止されているものが入っていないか」などを確認するため、貨物の一部、あるいは全てを実際に開封して調べる現物検査が行われることもあります。
ステップ3:関税・消費税の納付と輸入許可 審査・検査で問題がなければ、税関から納税額が通知されます。定められた関税および消費税を納付すると、最終的に「輸入許可書」が交付されます。この許可書が発行されて初めて、商品を国内に引き取り、販売することができるようになります。
EC事業者が特に注意すべき3つのポイント
ECで取り扱う商品は多岐にわたり、小ロットでの取引も多いことから、事業者様ご自身が特に注意すべき点があります。
1. HSコードの確認は慎重に HSコードとは、あらゆる物品を分類するために定められた世界共通の番号です。関税率は、このHSコードによって決まるため、どのコードで申告するかは非常に重要です。もしコードを間違えてしまうと、本来より高い関税を払うことになったり、後から追徴課税を受けたりする可能性があります。
2. インボイスは正確に記載する 「少しでも関税を安くしたい」という気持ちから、実際の価格より安い金額をインボイスに記載する「過少申告(アンダーバリュー)」は、絶対に行ってはいけません。意図的でなくとも、税関に指摘されれば脱税とみなされ、重いペナルティが課されるリスクがあります。商品の価格は正直に、正確に記載しましょう。
3. 輸入規制・禁止品を必ずチェック ECで人気の化粧品、健康食品、ベビー用品、ペットフードなどは、日本の法律(医薬品医療機器等法、食品衛生法など)によって輸入が厳しく規制されている場合があります。許認可が必要な商品を、知らずに仕入れてしまい、通関で全て没収…といった悲しい事態を避けるためにも、仕入れ前の確認は必須です。
複雑な手続きは、EC物流のプロにお任せください!
ここまで読んで、「やっぱり自分でやるのは大変そう…」と感じられたかもしれません。 確かに、通関手続きには専門的な知識が求められ、書類の不備や確認漏れが一つあるだけで、商品の到着が大幅に遅れるリスクも伴います。その遅延は、お客様からのクレームや販売機会の損失に直結しかねません。 EC事業者様が本来注力すべきは、商品企画やマーケティング、顧客対応のはずです。
私たちJK-LOGISTICSは、EC物流に特化した専門家として、こうした複雑で時間のかかる通関関連業務を含む、バックヤード業務全般をワンストップでサポートいたします。日々変動する法規制や国際情勢をキャッチアップし、豊富な知識と経験を持つスタッフが、お客様に代わって煩雑な手続きを代行。365日稼働の物流体制で、お客様の大切な商品を迅速かつ確実にお届けし、ビジネスチャンスを逃しません。
「物流を制するものはECを制する」――私たちは、お客様のビジネスサポーターとして、スムーズな国際物流の実現を通して、事業の成長と発展に貢献したいと考えています。
輸出入に関するお困りごとや、物流全体の効率化について、ぜひ一度、私たちJK-LOGISTICSにお気軽にご相談ください。
コメント